すごいマンガを読んでしまった。巴亮介「ミュージアム」。どんどん読ませる映像的なサスペンス。

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これはすごいサスペンス。

連続猟奇殺人。その方法が非常に残忍で、警察に挑むかのような証拠も残されている。

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いきあたりの快楽殺人かと思いきや、被害者にある共通点が…?
対警察なのか、対世の中なのか、犯人の目的が徐々に明らかになる。

グロいシーンも多々あるので、苦手な方は注意。
そのグロいシーンからシーンが切り替わった時の安堵感が半端ない。この場面転換がとても映像的だ。

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そして、登場人物たちのどこか全体的に無表情な顔がなんとも不気味。
リアリティがありながらも、それがどこか客観的に見えるのは「カメラを通してこのマンガの世界を見ている」ような構図や、見せ方のうまさなのかもしれない。映像が頭の中で再生されるコマ割りがすごい。

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マンガ全体にジットリ流れる重苦しさから逃げるような気持ちで、どんどんページをめくってしまう。

読んでる方も微妙に追い詰められていく感がすごい。息苦しくなる。
途中から作者と対決してるような気になってくるので、飲み込まれないようにしっかり読み進めるべし。

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先にも書いたが、とても映像的で完全に映画向き。
「MOZU」のスタッフで作ったら良い感じになりそうな。

3巻完結で一気に読んでしまった。1巻読んだらまず止まらないので、一気買いがオススメ。

タイトルの「ミュージアム」が意味するところは何なのか。
是非読んでみてください。

サスペンス好きにはオススメの漫画です。

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