旦那さんが会社を辞めたい、もしくは既に辞めてきたという夫婦のインタビューがコミカルに紹介されたマンガ。
これがなかなかどうして、「夫婦とは何か、働くとは何か」を色々と考えさせてくれるマンガだった。
軽く概要をご紹介。
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「ダンナが会社やめたいと言いだしまして」
そもそもライターである著者の旦那さんが「会社を辞めたい」と言いだしたのが、このマンガの取材を始めるきっかけだったという。
世の中には会社を辞めたいダンナ「ヤメダン」は一定数いるのではないか、ということでインタビュー行脚へ出発。
このマンガには9組の夫婦が登場する。
2人暮らしの夫婦、子供がいる夫婦、家族構成も様々。
いずれも旦那さんが計画的に、もしくは突然に会社を辞めている。
そんな夫婦が旦那さんの退職の前後をいかにして過ごしてきたのか。それぞれに面白いエピソードが展開される。
当たり前に仕事をしてきた旦那さんがいきなり辞めちゃうんだから、人生に波風が立たないわけがない!
「会社を辞める」と聞いた時の奥さんの反応はさまざまだ。
協力して旦那さんを手伝う奥さんもいれば、1年間家族で旦那さんを無視しつづけた奥さんもいる。
奥さん側の言い分も旦那さん側の言い分もよく分かる。
仕事を辞めた旦那さん達は、webサービスで起業、ラーメン屋さん、農家、専業主夫などさまざまな人生を歩き出している。
そんな9組の夫婦がいかにしてその状況を乗り越えてきたのか。
優しい絵柄の漫画ながら、どの夫婦にもなかなかスリリングなエピソードが展開される。
旦那さんが仕事を辞めるということ
何歳になっても「このままでいいのかな…」というモラトリアム期が大小関わらずあると思う。
やりたいことがあるのであれば、それに賭けてみるのもいいだろうと思う。
1人だと経済的にも精神的にも会社を辞めることは難しくても、2人だったらなんとかなるかもしれない。
会社を辞めるという大きなターニングポイントだからこそ、お互いがお互いを支えられるような関係であれれば理想的だと思う。
うまくいかないかもしれない。この漫画に奥さんのお父さんの「引導を渡せるのはお前だけだ」というセリフが出てくる。
うまく行かなかった時は、奥さんのそういう進言も必要だろう。
ある夫婦のエピソードで「会社を辞めるなら離婚だ」と言い放つ奥さんが出てくる。
この考え方はとても残念だなと思う。家庭にお金が入ってこなくなるから離婚なの?なんのために結婚していたのだろうかと思う。
現代は、「働き方」という面において、今までの歴史上一番選択肢が広がっている時代だ。
お金なのか、やりがいなのか、何を再優先に生きていくのか、旦那さんは色々と考えているのである。
でもそれを止められるのも奥さんだけなのだ。お互いの信頼関係、価値観が試される。
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なんだか色々と考えさせられる漫画
ほんわかした絵柄に反して、本当にいろんなことを考えさせられる漫画だった。
夫婦とは何か、働くとは何か。お金とは。仕事とは。
現状になんとなくもやもやしている人、次を考えている人は一度読んでみてはいかがでしょう。
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