NHK朝の連ドラ「ひよっこ」、録画をして、週末に一気に観るのを楽しみにしています。
連ドラファンのみなさんであればお気づきだと思いますが、このドラマ、今までの朝ドラと決定的に違う点があります。
それは「見事なまでに、嫌味な人や敵対する人がいない」点。
出てくる人出てくる人、みんないい人たちばかりなのです。
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嫌味な人や敵対する人がいない
今までの朝ドラと言えば、敵対する人達と対峙して、どう乗り越えていくのかを描くのが定番でした。
トト姉ちゃんには、ライバル会社社長(古田新太)が。
ごちそうさんには、義理のお姉さん(キムラ緑子)が。
まれには、オーナーパティシエ(小日向文世)が。
あさが来たには、惣兵衛(柄本佑)が。
べっぴんさんには、さくら(井頭愛海)が。
必ず嫌味な人や、敵となる人や、厳しい人がいたものです。
話の中でその人達とも打ち解けていくわけですが、それを乗り越えることで生まれる、カタルシスを感じさせるためには欠かせない設定でしょう。
しかし、ひよっこには清々しいほどそんな人が出てきません。
みんなあっけらかんとした、いい人たちばかり。
乙女寮に入った時に、きびしい寮長や先輩が出てくるのかなと予想したけど、それもなく。
すずふり亭の隣のアパートの早苗さんが嫌味役?と思ったけど、実はいいキャラだったし。
あ。一瞬だけ、ミツオのお兄さんが立ちはだかったことがあったかな。聖火リレーの時。
敵対する人はいなくても、話はしっかり成り立つ。
朝からギスギスした人間関係なんか見たくない、という時代なのかもしれません。
主人公は劇的にエネルギッシュなわけでも、取り柄があるわけでもないけど、実直に正直にみんなで頑張ろうというメッセージが込められたドラマなのかな。
ですが、よく考えたら一人だけいました。
お父ちゃんからお金を盗んだ人ですね。敵どころか犯罪者なわけですが。
唯一出てくるその人が、物語の全ての発端というのも皮肉なものです。
嫌味な人がいないということは、安心して観られるドラマだったわけですが、残すところひよっこも2週間。
寂しいですが、最後まで楽しもうと思います。
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