【考察】ジョギング初心者は、本当に厚底シューズが良いのか

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これからマラソンを走ってみたい!と思っている方、一番初めにどんなシューズを選べばよいのか悩むと思います。

「まずは膝への負担を考えて、厚底シューズを!」と考えるのではないでしょうか。
実際、僕もそう考えました。

でも、ちょっとお待ちを!

今だから言えることかもしれませんが、僕はそこまで厚くなくても良いんじゃないかな?と思っています。

その理由は、下記の3つ。

1)厚底シューズは重い
2)着地時の力が逃げてしまう
3)プロも初心者の薄底シューズを推奨している

1)厚底シューズは重い

なんといっても、厚底シューズは重いのです。

僕自身の実感ですが、多少走れるようになった後で、初心者用から中級者のシューズへと買い替えた時に、今までの靴はなんだったんだ!と思うくらい軽く感じました。

厚底シューズは、ゲルと呼ばれる厚めの素材を採用していることで、衝撃の吸収力がアップする分、重くなってしまうのですね。

ジョギングは同じ動作を繰り返すスポーツなので、ちょっとの重さが後半になればなるほど、のしかかってきます。

また、技術的にコストがかかるのか、初心者用シューズの値段は意外と高いです。

2)着地時の力が逃げてしまう

厚底シューズの場合、着地時にクッションがある分、着地時の力が逃げてしまう感覚があります。

薄い靴を履いて比較するとわかりやすいのですが、厚底は着地時にぼってりとした感触があります。
一生懸命走っているのに、なんだか爽快感がない。

言い方を変えると、厚底シューズは走っていてあまり楽しくないのです。

薄い靴の方が、前への推進力を得られる感覚があります。
軽快に走れる感覚がある分、ある程度薄いシューズのほうが走っていて楽しいです。

3)プロも初心者の薄底シューズを推奨している

薄靴の底については、「型破り マラソン攻略法」という本でもオススメされています。
マラソンを教えるプロも、薄底を推奨しています。

・厚底だとかかと着地が多くなり、ブレーキをかけながら走っていることになる
・路面と足裏の間に距離があるので、安定感が低下して怪我をしやすくなる

などなど、厚底がNGの理由がわかりやすく説明されています。

この本は、これ以外にも「ランニングにストレッチは必要ない」「筋肉は柔らかいより硬いほうが良い」など、今まで常識と言われていたことを、ことごとく覆してくれる面白い本です。

僕も何度も読み返しているバイブル的な本で、この本を読んでからマラソンが更に楽しくなりました。
めちゃくちゃ面白いので、興味のある方は是非読んでみてください!

理屈はわかったが、どうしたら良いのか

とはいえ、いきなり薄い靴は不安だと思います。

とりあえず、店員さんが進めるひとつふたつ上のクラスの靴を試し履きしてみてください。
感じる軽さが、確実に違うと思います。

そこで走りやすいと感じる方を選ぶ!
「比較」と「感覚」が大事です。

店員さんに「初心者なんですけど、どんな靴が良いですか?」と相談をもちかけると、ほぼ100%、厚底シューズを勧められると思います。

店員さんもプロなので、店員さんの意見も聞きたくなるのですが、「実際に走ってみて気持ちのよい感覚」は自分にしかわかりません。

僕は今4時間半くらいでフルマラソンを走るのですが、今履いている靴は3時間台の人が履くような、レース用の靴です。このシューズも相当靴底が薄い。

今履いている靴の底、結構うすめ。

このシューズを買う時に、店員さんにも「あなたの実力なら、ランクをひとつ落とすのが普通」だと言われました。
でも、試し履きをしてみて、やっぱり薄底の方が気持ちよかったのですよね。

結局、挑戦の意味も込めて、薄いシューズを選びました。

はじめは薄すぎたかな…と不安になりましたが、やっぱり薄い靴って軽くて走りやすい。
慣れもあると思いますが、今では全く問題なく走れていて、ちょっと背伸びするくらいでちょうど良かったなと思います。

今履いている靴はターサージール。僕が履いてもいいのか?という、かなり上級者向けの靴です。

特に初めて走る人は、いきなり何kmも走れないと思います。
2〜3kmくらいの短い距離であれば、厚底の保護がなくても、走り切ることができるのではないでしょうか。

まとめ

厚い薄いではなく、「走りやすい・走っていて気持ちが良い」という基準で考えてみるとよいと思います。

「厚い靴じゃなきゃ膝を痛める」という思い込みを外して選んでみてください!

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