2020年J1第7節、ホーム・札幌ドームにて、横浜Fマリノス戦です。
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驚きのスタメン
この日のスタメンを見て、驚いたサポも多かったと思います。
GK 1 菅野
DF 3 進藤
DF 10 宮澤
DF 31 高嶺
MF 7 ルーカス
MF 23 中野
MF 8 深井
MF 4 菅
MF 27 荒野
MF 14 駒井
MF 18 チャナティップ
・福ちゃんがいない。
・FWがいない。ジェイ、ドドがベンチにいるが先発ではない。
・中野、菅、ルーカスのサイド本職3人が同時起用。
そう、強豪横浜FM戦にぶつけたのは、まさかの新布陣でした。
荒野が真ん中に入るゼロトップ。
シャドーにチャナ・駒井。
ボランチに中野・深井。
左CBには高嶺。
新布陣を紐解く
この新布陣、驚くほど機能したのはみなさんも知っての通り。
前線から圧力をかけるチャナ&駒井。右サイドルーカス無双。ルーカス&駒井のコンビネーション。縦横無尽の荒野。左CB高嶺の安定感。大きくボールを散らす深井・宮澤。なぜそこに進藤。
セカンドボールを次々と奪取し、波状攻撃が続く小気味のよい展開。
前からのプレスが面白いようにハマり、そのプレスからの得点も生まれました。
まだ7節だけど、今季のベストゲーム候補の試合です。
横浜は仲川、マルコス、マルチンス、エリキといった主力を欠く状況でしたが、フルバージョンの横浜とやったらどうなっていたのか、見てみたかったと思うほど。
プロが見る新布陣機能の理由
なぜここまでハマったのか。
こちらのプロのライターさんの記事が、とても分かりやすいです。
▼コンサドーレ解体新書。『ミシャ式トータルフットボール』の正体
https://news.yahoo.co.jp/articles/5959e00876360521e8e1d79b1fd178b084556c87
ポイントをまとめると、こんな感じでしょうか。
・全員攻撃、全員守備 ・マンツーマンの守備 ・駒井とチャナのハイプレスからの縦パス奪取 ・ルーカス右サイド制圧 ・マンツーマンながら数的優位もつくる流動性 ・それを可能にした人材の育成
印象的なのはこちらの文章。
「相手(マリノス)のビルドアップの局面で前線から漏れなく1対1でハメ込み、敵のパスコースをことごとく消してしまった。強引に狙った縦パスは次々とからめ取られた。」
駒井・チャナの運動量、それに連動する後ろの守備が、思い通りに機能したということでしょう。前線から追い込むシーン、何度も目にしたと思います。
マンツーマンが基本となる以上、特に守備においてミスマッチを生まない1対1、全員が連動性を持って走れることがキモになりそうです。
1対1で負けると、ドミノ倒しのようにマークがずれていくので、もちろんリスクも伴います。
こちらの記事でも、前述の記事と同じようなことが書かれています。
合わせて読んでみると理解が深まります。
▼「オシムを思い出した」。コンサドーレがマリノスに仕掛けた“決闘”。格上を倒すための手段【西部謙司のJリーグピンポイントクロス】
https://www.footballchannel.jp/2020/07/31/post382675/
▼「消耗の激しいマンマークを採用できるのは、5人交代枠になった影響も大きい」
「オシムを思い出した」。コンサドーレがマリノスに仕掛けた“決闘”。格上を倒すための手段【西部謙司のJリーグピンポイントクロス】 https://t.co/OuXghxXG6E
横浜FCもそうだったけど、消耗の激しいマンマーク戦法を思い切って採用出来るのは、5人交代枠になった影響もありそうですね。— いしかわごう (@ishikawago) July 31, 2020
たしかに!
複数ポジションをこなせるプレーヤーの台頭
ミシャ曰く、この日のゲームで見せたのは「誰がどのポジションでもプレーでき、モビリティをもったパスサッカー」。これがミシャの理想とするサッカーであるとのこと。
確かに今の札幌は、複数ポジションをこなせるプレーヤーの活躍がとても大きいと思います。
駒井:ボランチ・右CB・シャドー。
宮澤:ボランチ・中央CB。
高嶺:ボランチ・左CB。
早坂:ワントップ・シャドー・右CB・右WB。
これはほんの一例ですが、複数ポジションをこなすことが札幌では普通になりつつあります。
チャナ・菅・ジェイあたりの専門性を持つプレーヤーの方が、少ない印象すらありますね。
「複数ポジションをこなせる」ことが、連動性を生むことにプラスになりそうな気はします。私はサッカーをやったことがないので分かりませんが、「他ポジションを理解できること」が大きいのかもしれません。
ミシャ新章
そういえば、「今シーズンはハイプレスを念頭におく」といった記事を、ずいぶん前に読んだことを思い出しました。いよいよそのサッカーが体現できるようになってきたのでしょうか。
もしかするとこの試合は、ミシャサッカー新章のターニングポイントとなる試合になったのかもしれません。
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今後の予定
勝ち点12とし、8位です。
次節は、ホーム札幌ドームでヴィッセル神戸戦です。
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