今使っている箸をいつから使っているか思い出せるだろうか。
食器棚の引き出しには、いつからか使っている箸が数組無造作に入っている、少なくともウチではそんな状況だった。
今まで箸には全くこだわりがなかったのだが、先日、二組14,000円の箸を購入した。
結果は大満足。使い勝手はもちろん最高。毎日使うものを少し良いものにすることで、毎回の食事の時間がより楽しみになったと感じている。
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「マルナオ」の箸
購入したのは「マルナオ」というブランドの箸だ。見つけたのは銀座三越。
ちなみにマルナオは三越に常設で入っている訳ではなく、色々な百貨店を巡回しているらしい。
売り場の一角に、マルナオの専用コーナーができていた。
置いてある箸はどれも格好がいい。箸の格好のよさなんて今までに感じたことがないのだが、明らかに惹かれるものがある。
しかし、どの箸も高い。一組で15,000円なんてものもある。
良いものは高い。当たり前のことだが、高い。うーん、高い。
高いのだが、手にした時の触り心地が別格だ。「良いものは良い…」と悪魔だが天使だかのような何かがどこからか語りかけてくるようだ。
一度売り場から離れ、喫茶店で奥さんと相談する。
「いいね」「でも高すぎない?」「あの感触はすばらしい…」「でも高すぎない?」
相当悩んだ末に、二組で14,000円の箸の購入を決めた。購入には勢いが必要だ。
それに、生活を少し豊かにしてくれそうな気がしたのだ(大げさだけど正直な気持ち)。
購入したのは八角形の箸。「黒檀」と「紫檀」の箸のセットだ。
「黒檀」は水に強く耐久性の高いカキノキ科の木材とのことだ。生育が遅いため希少価値の高い素材らしい。
「紫檀」は樹脂分が高く耐久性の高いマメ科の木材で、こちらも珍重される木材とのことだ。
そして、マルナオの箸は職人さんの手作りとのこと。希少価値の素材に、職人さんの手作り。高いのも納得できる。本当に美しい箸だ。うっとり。
ちなみに確か通常「黒檀」と「紫檀」の組み合わせの販売は無く、「スプーンと箸と箸置きのセット」を「箸二組のセット」に組み替えてくれたと記憶している。
この組み合わせは店舗のみで可能らしく、マルナオのオンラインショップではこのセットを見つけることはできなかった。
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使い心地もさることながら、毎回の食事が楽しみに
実際使ってみると、やはり手触りがよい。かなり細身で小さな食べ物も掴みやすい。
そして、箸同士がぶつかる時の何とも言えない音がまた気持ちいい。木の箸なのだが、金属のような音がする。
箸のおしりに入っている、純銀の3mmほどの象嵌もまたいいアクセントになっている。これも気に入ったポイントだ。
使い勝手はもちろん非の打ち所がないのだが、精神的な面が大きいと感じている。
今日もこの箸でご飯が食べられるという、なんともいえない嬉しい気持ち。毎日の食事が楽しみになる。
それにやはり大事に扱うようになる。高いから、という理由でそうなるのもゲンキンな話だが、長く大事に使おうという気にさせてくれる。
他の箸は全て処分してしまった。箸を入れておく引き出しは二組の箸のみになりスッキリ、悠々と収まっている。
「気に入った良いものを長く使う生活」がこれからのテーマになりそうな気がしている今日このごろ。
毎日使うものほど少し良いものを使うことが、ある意味本当の贅沢なのかもしれない。なんて。
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