【福岡】デジタルマーケティングの今が分かる!「デジタル神無月」に行ってきたレポート!

  • ブックマーク

福岡で1年に1回行われるセミナー「デジタル神無月」に行ってきました。

デジタル神無月とは、公式サイトによると「現場で明日から使えるデジタルマーケの情報が得られる 年一回・福岡開催唯一のイベント」というもの。

マーケティング寄りのセミナーということで、制作メインにしている自分にとってはどこまで自分ごとにできるのかが不安でした。
ですが、どのセッションも思っていた以上に面白く、あっという間の1日となりました。

雑感

・とても高いクオリティだったと思います。
朝10時半から18時半までと長丁場でしたが、時間を感じさせないセッションの連続でした。

・基本的にどのセッションも、ファシリテーター1人、スピーカー2、3人という構成。
みんな伝えたいことが多くて、どのセッションもだいたい時間が押せ押せになってしまったのが残念。
もっと聞きたかったなあという話が多かったのは、私だけではないと思います。

・セッションの合間にかかる音楽が短い曲の繰り返しだったのが地味にきつかった。気が休まりませんでした。
15秒くらいのロックな曲がリピートするんだけど、あれは普通の曲ではダメだったのかな。

それでは各セッションの感想やメモなど。

[2-0] 特別セッション #2 ~福岡LOVE経営者が語る「事業展開における福岡の真の強み」とは?~

だいたい、我々は福岡が好きだからここで頑張りたいという話でした。

(メモ)
福岡での採用が成功している。東京より福岡の方が良い人材を採用しやすい。
東京ではメガベンチャーが多く、そちらに人が流れてしまう。小さい会社にはなかなか来てもらえない。

東京では生きなくても、福岡というホームで生きる人材もいる。

福岡県民は、お祭りなどが好きで、きらびやかなものが好きな印象があるけど、意外とコツコツやる県民性。ただ、絶対数が少ないので、そこをどう獲得していくか。

[2-A] 動動動画クリエイティブの真髄と真骨頂を探しはじめたよ

最近Facebookのフィードでも、動画の方がクリック率が高いという話も聞いていたので気になっていたセッション。
このセッションを聞いて、自分も動画やってみたいなーと思った派です。
最初からスゴイの作ろうと思わずに、まずはやってみるというのが大事。

(メモ)
Web制作関連において、どうも動画だけ高尚になりがちでハードルが高く感じられがちだが、そんなことはない。

HTMLメールに貼り付けた動画を見てもらったあとにサイトへ遷移→直帰率が18%下がった。
動画を見てくれた人の直帰率が下がる傾向にある。

3犬種を使ったムービーを流してABテストをやってみたが、なぜビーグルが受けたのか、説明がつかない。
1つ良いものに全予算を投資するのではなく、3つほどほどのものを作って検証してみるのが良い。やってみないとわからないことが多い。

動画マーケは目的が大事。目的によって作るものが変わってくる。

「アジをたんたんとさばくだけの動画」がものすごく見られている。みんなが知りたい情報が入った良いコンテンツだから見られる。

[2-B] ソーシャルアカウント運用と広告と私。

はちえんさんのキャラと、落ち着いた他の2人の対比が鮮やかだった印象的なセッション。
インスタの投稿におけるお作法については勉強になりました。

はちえんさんが言うように、まずはやる気が大事で、それがあれば方法論はあとからついてくるよというのもごもっとも。

(メモ)
メディアごとに広告のお作法が変えないとだめ。

UGC(ユーザーズジェネレイテッドクリエイティブ)が受けている。あえて、ユーザーさんに拡散してもらうハッシュタグのアピール方法。
例)ファンタのパッケージ、キットカット

単に「#デニム」より「#デニムコーデ」の方が、購入意欲が高い。

最近は1軍も2軍もインスタに投稿される。2軍はストーリー行き。今までは2軍はTwitterに投稿されていた。

[2-C] フィード型広告のままに記事のままに 僕は君だけを流入施策に使いたい

記事の中に違和感なく広告を出していくフィード広告についての今に関するセッション。
B’z好きとしては、このタイトルはいかがなものか。

(メモ)
バナーが押されなくなってきている中で、来てくれた人にどう見せていくのがよいのか。

きっちり作り込まれたいかにも広告というものではなく、何気なく一般の方が撮ったようなアイキャッチの方がCTRが上がる。

Yahooだと速報性、Facebookだと共感性を重視した広告。

最近バナーが押されない。記事広告は興味があれば読まれる。記事を読んだあとにのみ表示される記事広告は有効だと考えている。

[2-D] SEOにまつわるエトセトラ

このセッションも濃いメンツが揃いました。

(メモ)
SEOというと検索流入について頭に浮かびがちだけと、サイト内の設計やどう個人情報を取得して、どうアプローチしていくかまでを考えないと意味がない。

TVCMを流すと指名検索があがる。

記事タイトルが大事。共感、お悩み解消、お得感を盛り込む。「〜できる○○」といった具合に、悩みを解決できる形になっているとよい。

ヒートマップツールを開発し、SEOでどこまで順位を上げられるかの実験が興味深かった。プレスリリースなどを使って、指名検索を増やしたり、色々と施策を打っているとこと。

[2-E] リアルタイム”推敲” ~ コンテンツライティングに必要な文章推敲 ~

ウェブライダー松尾さん。さすがのセッションでした。
もともとある何気ない文章を、リアルタイムで魅力的な文章に変えていくセッション。
具体的なポイントが多くわかりやすく非常にタメになった。

進行役のリクトの山田さんのおっとりとしたキャラとの絡みもとても良かった。

ただ、時間がなさすぎて、後半4項目くらいを5分でまとめる形になってしまい残念。

(メモ)
間違った日本語が混ざると、信頼度が落ちる。

読み手とのコミュニケーション、距離感が大事。

共感フレーズを使っていく。「こういう悩みがありますよね?」

慇懃無礼な言葉が続くと、距離を感じてしまう。

情報取得しやすいように箇条書きを用いましょう。

一行、軽く問いを入れる。読み手に少しでも考えさせることで、頭に残る文章になる。

文章を書いた人となりを明らかにして、読み手との距離を縮める。

[2-F] リアルタイム”解析” ~ ヒートマップでPDCAを回すには?~

濃い顔の会会長で一気に場を持っていってしまった感がありますが、このセッションはみんながとても楽しそうに談義していたのが印象的でした。みんなほんとにヒートマップが好きなんだなあという。

今までヒートマップってあまり使ったことがなかったのだけど、使ってみたくなりました。ツール導入した場合、重くなったりしないのかが気になります。

そして、サンプルのLPのクオリティが凄すぎた。

(メモ)
ヒートマップはヒントを見つける補助ツールに使うべし。

青くなっている(読まれていない部分)からといって、削除すればよいというものでもない。流れを考えないと、コンバージョンが落ちる。

「押せないけど押されている要素」は、実はお客さんが知りたい情報かもしれない。

まとめ

長丁場でしたが、時間を感じさせない、とても楽しめたセミナーでした。

福岡では東京に比べると、やはりこれ系のセミナーはものすごく少ないです。
ブッキングや費用面を考えるのは大変だと思いますが、この規模のセミナーを半年に一回くらいやってくれたら嬉しいなあ。

▼デジタル神無月公式サイト
http://digital-kannnazuki.com/

この記事も読まれています

  • ブックマーク