クローズアップ現代+の、乳酸トレーニングメモ。マラソンの「短時間&高強度の練習」の裏付けの理論。

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NHKクローズアップ現代+で、マラソンを走る人にとって興味深いテーマを扱っていたのでメモがてらまとめ。

そのテーマとは、「乳酸をエネルギーに変えて持久力をアップできる」というものです。

乳酸ってたまると疲労の原因になるよくないモノという認識でした。
ですが、実は最新の研究では、乳酸はエネルギーの源になり、持久力の向上につながるということがわかってきたようなのです。

乳酸がエネルギーに変わる仕組み

筋肉には遅筋と速筋があり、それぞれ次のような特徴を持っています。

・遅筋は持久力(長距離)
・速筋は瞬発力(短距離)

乳酸が出るのは、速筋から。

ある程度の負荷をかけた運動をすると、速筋から乳酸が出ます。
その速筋から出た乳酸を、遅筋にあるミトコンドリアが捕まえることでエネルギーに変換。

そして、乳酸量が増えることで、ミトコンドリアの増加も見込め、結果として持久力アップにつながるとのこと。

乳酸が一番出る強度

では、乳酸を効率よく出すにはどうしたらよいのか。

ランナーでもある武田アナウンサーが実験台となって、実験をしていました。

結果としては、「ややきつい」と「きつい」の間くらいの強度が、一番効率よく乳酸が出ることがわかりました。

これを短時間で数本繰り返すことで、乳酸量を強化できるとのこと。

これってインターバル走が効果的だということの証明ですよね。

(インターバル走は、1kmほどの短い距離を全力に近いスピードで走り、それを数セット行う練習方法です。)

水泳でもマラソンでも効果がある

萩野公介さんがゲストで出演していました。

400メートル個人メドレーの練習でも、400メートルを泳ぐのではなく、50メートルや100メートルに分割してトレーニングを行っているそうです。
400メートルを続けて泳いで追い込む練習は、ほとんどしていないとのこと。

マラソンにたとえても、練習で長距離を走れば良いというものではなく、量より質が大事という話はよく聞きます。

実際、月に400km走っていたランナーさんが番組に出ていたのですが、量より質の練習に切り替えてサブ3を達成したとのこと。
練習時間が減ってもタイムが向上して、生活にも時間的に余裕ができたとお話していました。

このランナーさんはガーミンの「乳酸いき値」を調べられるタイプの装置で、自分の乳酸を計測していました。今のガーミン、そんなこともできるんだ……。

まとめ:練習は量より質を意識すると良さそう

改めて、マラソンの練習には、量より質を意識するのが良いという話の裏付けになったと感じました。

もちろん量もそれなりに必要ではあると思いますが、持久力アップには意識的にインターバル走を増やすのが近道かなと感じました。

下記は番組を見ていた方の、わかりやすかった感想ツイートです。

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