早いもので、先日の清水戦で2017年のJ1の前半戦が終了しました。
全34試合のうち、17試合が終了です。
5年ぶりにJ1に戻ってきたコンサドーレの成績はいかに。
前半戦を振り返ります。
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2017年J1前半戦の戦績
4勝10敗3分 勝点15 15位で折り返しです。
▼勝利
広島(2-1)、FC東京(2-1)、大宮(1-0)、清水(1-0)
▼引き分け
C大阪(1-1)、川崎(1-1)、磐田(2-2)
▼負け
仙台(0-1)、横浜FM(0-3)、甲府(0-2)、浦和(2-3)、G大阪(0-2)、新潟(0-1)、鳥栖(0-1)、神戸(1-2)、鹿島(0-3)、柏(1-2)
勝利は全てホームです。
どの試合も薄氷を踏むような試合での勝利でした。いつやられてもおかしくない試合内容。
どの試合もとても厳しくて、ここまでJ2との差があるとは、というのが率直な感想。
こんなリーグでずっと生き残っているチームは本当に尊敬しますわ…。
アウェイで勝点が取れたのは、磐田戦のみ。
逆にいうと、ホームでは強いということですが、アウェイでせめて勝点1を持ってきたいですね。
そして、こう見てみると完封での負けって5試合と意外と少ない。
点は取れてるってことなんですね。取れてるけど勝てない。これがJ1の厳しさでもあると思います。
逃げ切ろうと思っても逃げ切れない。
どこを見回しても強豪だらけ。次から次へのボス級の相手が出てくる感じ。
鹿島の次は柏とかどんなスケジュールなんだよ…。
これだけ強豪がひしめくリーグなので、他チームからすれば札幌は汲みやすしと考えられても仕方ないかもしれません。そこが隙になるとも思いますが。
得失点の時間帯を見てみる
次に得点の時間帯を見てみます。
左が得点、右が失点です。
意外と立ち上がりのいい時間帯に得点できています。
前半の終了間際に得点が多いのも、集中力の持続が伺えていい感じです。
一方、失点の方は60〜75分のあたりが一番多め。
凌ごうとして凌ぎきれずに失点、というところでしょうか。この時間帯に踏ん張れるかは、後半戦のポイントになりそうです。
あとは前半終了付近の失点が多めですね。特に前半のアディッショナルタイムに3失点はいただけない。
ダイジェスト
初戦の仙台戦(0-1)。
帰ってきたぞJ1!
正直、中位のチームだし、そこそこ戦えると思っていましたが、出足は早いし、体は強いしで、何もできなかったという印象が強かった試合。
仙台でこのレベルなんだ、と愕然とした覚えがあります。すみません。
続くマリノス戦(0-3)。
ここもやられましたねー。相手の調子が良かったというのもあると思うのですが、3失点で完敗。
第3節セレッソ戦(1-1)。
ようやく引き分けて勝点1をゲット。
しかし、同じ昇格組としてセレッソの躍進は嬉しいですね。
第4節広島戦(1-0)。
待ちに待った勝利です。広島に勝てるとは思っていなかったので、驚きの勝利。
内容は押されに押されていつ失点してもおかしくないような防戦一方の試合。本当によく勝てたなあという試合。
5節。甲府戦(0-2)。
正直、勝てるとしたら甲府、新潟あたりの中位〜下位クラブだと思っていてすみません。完敗でした。
こういう下位同士の試合を、しっかり取っていけるところが甲府の強さかもしれない。さすがJ1残留常連組。
6、7、8節と強豪が続きます。
優勝候補とも言われていたFC東京(2-1)、川崎(1-1)、浦和(2-3)。
ここでは3連敗も覚悟していたんですが、フタを開けてみれば1勝1敗1分。
FC東京、川崎戦は用事のため観戦できなかったのですが、結果だけ見て「おお…」と思わず声が出ました。
FC東京戦、都倉のゴール後の「7」と指を立てるパフォーマンス、良かったですね。大怪我をして離脱した深井の背番号です。
浦和戦は現地観戦してきました。
浦和はえげつないメンバーで、勝てるとは思っていなかったけど、2-3といい試合をしてくれたと思います。
9節磐田戦(2-2)。
早い時間帯に2点先制したんですけどね。追いつかれましたね。2点はセーフティじゃないんだなあ。
ここで勝点3を取れる試合運びをできなかったのが痛かった。
しかしながら初のアウェイでの勝点です。
10節大宮戦(1-0)。
ここで2勝目をあげます。
下位の大宮からの勝点は本当に大きい。勝点6ぶんの意味のある勝利でした。
さてここから怒涛の6連敗…。
ガンバ(0-2)、新潟(0-1)、鳥栖(0-1)、神戸(1-2)、鹿島(0-3)、柏(1-2)。
いやー、負けましたね。
ガンバ、鹿島あたりは完敗でした。
神戸戦では先制しても逃げ切れない。90分での戦い方の課題も見えてきました。
でも今の札幌は固めて逃げ切るしかないのかもしれません。
新潟、鳥栖あたりはなんとか引き分けに持ち込めなかったかなあ。
17節清水戦(1-0)。
ようやく長いトンネルから抜け出しました。
はらはらする試合内容だったけど、勝ちは勝ちです。
ここ5年間のJ1残留勝点
残留についても考えてみます。
ここ5年の15位(残留)と16位(降格)の勝点
2016年:30 30
2015年:34 28
2014年:36 35
2013年:37 25
2012年:40 39
平均35.4で残留。31.4で降格。
2016年は勝点30で残留だったんですね。
相手があることなので、一概には比較できませんが、36取れば固いでしょう。
仮に勝点36を目標とすると、現在勝点15なので、残り21。
7勝10敗
6勝3分8敗
あたりでしょうか。なかなかに厳しい数字。
降格平均の31.4を上回る数字32を目標とすると、残り17。
5勝2分10敗
4勝5分8敗
あたりがボーダーラインでしょうか。
今後は、負け試合を引き分けに持っていける粘りが必要になりそうです。
しかし、2012年のJ1第17節の終了時、コンサドーレの勝点は4でした。
それに比べたら全然戦えています。
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今年のコンサドーレを見て
今年は主力のほとんどが残りました。
レギュラークラスで移籍したのはゴメスくらいかな。
そして、兵藤、早坂、田中、金園といった質実剛健な補強。
こんなに渋い補強は例年なかなかなかったのではないでしょうか。フロントの本気が伺えます。
後半戦はチャナティップやジェイの加入もあります。こっちはちょっと派手な補強。
それでも、このメンバーでようやくギリギリなんとか戦えている、というのが率直なところ。
ラクな試合は本当にひとつもありませんでした。
J2から引き続き武器になっているのは、福森のクロスとセットプレー。この精度は一級品。
浦和戦のフリーキックはしびれました。磐田戦の横山へのクロスもよかった。
都倉の強さも充分通用しています。他チームのサポーターのコメントを見ても恐い存在になっていると思います。強くて高くてムードメーカー。この存在感は半端ありません。最近マークされているのか、数試合ノーゴールですが、チームへの貢献度はずば抜けています。
ソンユンの活躍も見事。決定的なのを何点止めてくれたかわからない。頼りになります。
そして、菅がブレイクのきざし。どこかで1点決めてほしいですね。若さゆえの稼働率の高さがすごい。怪我には気をつけてほしいです。
ちょっと不安なのは、ベンチメンバーにジョーカーと呼ばれる選手がいないこと。
試合の流れをガラッと変えられる存在感を示せている選手が残念ながらあまりいません。
怪我人続出ではありますが、ここでブレイクしてくれる選手が出てきてほしいところ。
J2ではあんなに怖かった内村が、何もさせてもらえていないのが個人的には残念。
J2を戦ったメンバーの主力が残り、渋い補強も行われた。
引き抜きなしで、このメンバーでJ1でどのくらい戦えるか見たかったし、これでダメなら仕方がないと思わせてくれる布陣だと思います。
厳しい戦いは続きますが、いやー、面白いですね!
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